具体的な研究テーマ

ピラミッド型量子ドット リッジ型量子細線 T型量子細線
01/04/2002 - 31/03/2004 01/04/1997 - 31/03/2002 06/2000 - 31/03/2002
要旨 要旨 要旨
論文・学会発表 論文・学会発表 論文・学会発表

私の専門分野 (ポスドクとしての宣伝を兼ねて;若干文言を編集しました)

私の専門は「光学測定」です。特に1ミクロンの空間分解能でミクロの現象を調べる「顕微分光測定」や、発光の偏光状態を調べる「偏光測定」が得意です。

しかし、研究者としての私の強みは、「設計(計算)、作製、測定」の3つに精通していることだと思っています。

<計算について>

大学院時代、量子細線の偏光状態を光学測定しましたが、何故その現象が起きるのか始めは全く理解できませんでした。そのため自力で量子細線内部で起こる物理現象を理論数値計算しました。大変な苦労をしてまとめた計算の論文が、「これは既に分かっていることで論文にふさわしくない」と却下され、体裁を整え直して別の論文に発表するということもありました(Jpn. J. Appl. Phys. 41,Part 1, 5924-5936 (2002))。その甲斐があり、現在では理論の研究者の方とも深い内容まで踏み込んで話ができるレベルになっています。


<作製について>

私が現在スイス連邦工科大学で研究している一つの大きな動機は、実際に試料を作っている研究室で、もの作りから体験したいという所にあります。現在の私のボスである Prof. Kapon は、量子細線レーザーを世界で初めて実現した研究者として有名な人です。研究室も試料作製に重点を置いていますので、ごく身近に試料を準備できる環境が整っている理想的な研究室です。

私自身こちらに来てから自ら電子線リソグラフィー装置を扱って半導体基板準備をしています。私の準備した半導体基板に結晶成長をすることで、研究室で初めてスモールサイズのピラミッド型半導体量子ドット作製に成功しました。そのため半導体リソグラフィー技術(光学・電子線リソグラフィー)、蒸着・エッチングなどの各種半導体プロセス技術は、一通りマスターしています。結晶成長(MOCVD)装置は専門性が高いので私自身が扱うことはありませんが、成長専門の同僚とコミュニケーションを取って少しずつ理解しています。

上記のように、私は「光学測定」に専門の重点をおきながらも、「作製」や「計算」の面でも大きな時間を割いて研究して論文にまとめてきた経験があります。これが私の強みであると考えています。


Technical experiences

Micro-optical characterizations
Imaging characterizations
Polarization characterization
Calculation of electronic states and optical mode with finite element method
Electron Beam Lithography and various chemical processing

Micro-optical characterization

Polarization characterization



Other optical studies
Confocal Microscopy


Numerical calculation

Electronic states