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waveの比較演算子==は値を比較している [Igor Pro]

wave同士を比較演算子==で演算することができる。値が同一か異なるかのみを見ているようだ。即ち、別フォルダにコピーしたwaveと元waveの比較はtrueになる。

値が同一であってもwaveとしては異なると見做したい場合はどうすればよいか。フルパスで比較すればいいのかなと思った。

Function AreWavesSame(wv1, wv2)
	WAVE wv1, wv2
	return 0==cmpstr(GetWavesDataFolder(wv1, 2), GetWavesDataFolder(wv2, 2))
End

クリップボードとのやりとりはPutScrapTextやGetScrapText、DoIgorMenuで行う [Igor Pro]

これは題名の通り。Scrapだなんて思いつきにくい。いつも「アレ、クリップボード関連の関数ってどんな名前だっけ」となる。

DoIgorMenu "Edit", "Copy"
とかでも良いだろう。

Igor 6リリース [Igor Pro]

Igor Pro 6がリリースされた。いくつかの新機能が実装された。

実装されて嬉しい機能:
・ウィンドウを「隠す」機能の追加(例えばやたらとグラフが多い場合に有効)
・GraphBrowser(グラフのサムネイル表示ができる!これで命名の悩みが減ると思う)
・「最近使ったウィンドウ」メニューの追加
・tool、infoパレットの分離独立
・ファイルダイアログの刷新(複数選択はまだできない)
・グラフのrangeで、最大値と最小値の独立なautoscale
・Annotationでの相対的なフォントサイズの指定
・グラフ中Traceの表示倍率の設定(いちいち別な軸を用意する手間が省ける)
・グラフのカーソルが2種(AとB)から10種(A-J)に増えた
・グラフのカーソルの水平線あるいは垂直線のみの指定
・「グリッドにスナップ」
・Drawオブジェクトの回転
・Grep(正規表現)
・マルチスレッド(バックグラウンドでのタスク実行やdual CPUマシンでのパフォーマンスup?)

実装してほしいと願う機能:
・wave、ウィンドウの名前の文字制限(31文字)の拡大(256とか)
・ファイルダイアログのドラッグによる複数選択
・キーカスタマイズ
・waveやコマンド名の補完
・オブジェクト指向(もはやIgorではなくなるか・・・)

Annotation中の文字列の動的な振舞 [Igor Pro]

Igor Proにおいて、Annotation(Tag)はグラフ等に文字列を挿入する際に活躍する。
ただの文字列表示だけでなく、グラフ中の系列を表示したり、またTagの位置はデータの位置と関連づけたりできる。何よりそれらが動的な性質を持つことが素晴らしい(系列の色や場所を変更すれば、それがAnnotationに自動で反映される)

この動的な性質は、文字列そのものにも持たせることが可能である。例えば以下のようにAnnotationに記述したとしよう。

\{hoge}
\{foo*3}
\{fuga()}
\{time()}
もしrootディレクトリにhogeなるString(文字列変数)やfooなるVariable(数値変数)があれば、その値の評価結果が上のAnnotationの1行目、2行目に反映される。fuga()なるFunctionが定義されていれば同様にその返り値が3行目の表示に反映される。time()関数はIgorにもともと備わっているものである。評価、即ち値のupdateは、例えばAxis(軸)の設定変更時、Windowのサイズ変更時、Annotationの変更時、Experiment読み込み時に自動で行われる(移動や表示などではupdateされないようである)。

Igorのマニュアルには「root直下のグローバル変数とか使うとうっかり消して大変なことになりがちだからこれはあんまりオススメできません」とあるが、そこは適材適所でこれにもうまい使い方があるはず。例えば、
experiment: \{IgorInfo(1)}.pxp
などとしておけば出所のExperimentの名前がグラフからわかる。解析方法を変えた時などにはExperimentを別名で保存するようにしておけば、手元の印刷されたグラフがいつのバージョンの解析に基づいているのかがわかる。

Graphにおいて、Alt押しながらTagのテキスト部分をドラッグし、Trace上にドロップすることで、Tagの位置を指定できる [Igor Pro]

Graph => Add Annotation においてTagを選ぶと、お目当てのTraceに線や矢印が自動で引けて便利である。その位置はTraceの種類や場所はダイアログから変えられるが、Altを押しながらのドラッグ&ドロップで視覚的に決定することもできる。(もちろん、目的の位置にドロップするのである)

Graphにおいて、Ctrl + Alt でdraw toolを選択できる [Igor Pro]

タイトルのまんま。もちろんTool Paletteは表示しておく必要がある(Ctrl + T)

EPS画像をサムネイル表示するためにはどうすればよいか [TeX][Illustrator][Igor Pro][画像ファイル]

TeXにおいて画像はEPSが一番相性が良い。で、論文を書く際には大量のEPSが生産されるのであるが、そのうちどのファイル名がどの画像に対応するのかわけがわからなくなってくる。そんな場合はサムネイル表示が活躍するわけであるが、jpgやpngなどと違い、EPSのサムネイル表示はややハードルが高い。

一覧するためのソフトを幾つか試した所感:
= Irfanviewがフリーで高機能で便利なのだが、EPSの表示は私の環境では遅く、やや不満。キャッシュもしてくれない。また、ディレクトリのパスを手入力やペーストができないのも残念。
= XnViewもフリーで高機能で便利。EPS表示は遅いが、キャッシュしてくれるようなので、2回目以降の閲覧は高速。Irfanviewで残念だった所をカバーしている感がある。
= susieプラグインでEPS用のものがいくつかあるようだが、手元のEPSは見られなかった。このあたりは、プレビューあるなしなどEPS作成時の事情に強く依存するようである。あふを愛用してる関係で、susieプラグインがあると一番嬉しいのだが、難しいようだ。
= エクスプローラは何げに優秀で、Illustrator CSで「サムネールを作成」としたものはサムネイル表示が可能である。しかし、Igor Proから出力したEPSは"Suppress Preview"のチェックをオフにしてもサムネイル表示はできなかった。偶然だろうが、Illustrator CSの「ファイルを開く」ダイアログや、Photoshop CSのファイルブラウザでも同様であった。Adobe Bridgeを試したいが、そんなカネはない。

というわけで今日のドラフト結論:
= XnView便利そう
= EPS出力の際、Illustrator CSの「プレビュー」と「サムネール」、Igor Proの"Preview"などのオプションがあるが、これらは不要。でも「サムネール」はファイル開く時に便利だからあってもいいかも。Igor Proの"Preview"はつけるとdvioutでコケたりする(dvipdfmは問題なし)のでつけるべきではない。つけるメリットもない

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