老舗の仮想マシン環境構築ソフト。昔Turbo LInux6に付属のVMWare Expressを使っていた。プログラミングが多少解るようになって、仮想マシン環境があるといいなと思うようになったのと、最近VMWare ServerがFreeになったことで、もう一度いじろうと思った。
仮想マシンのネットワーク周りはVMWareの自信作のようである。柔軟性は大きいが、それなりに知識が無いと使いこなすのは難しい。
ネットワークの種類 | インターフェース |
ブリッジ | VMnet0 |
ホストオンリー | VMnet1 |
NAT | VMnet8 |
私の環境で、VMnet8のネットワークアドレスは 192.168.192.0 だった。Windows2000のVMにこのアダプタを追加して起動し、ipconfig /allを見てみると
IPアドレス | 192.168.192.129 |
DHCPサーバ | 192.168.192.254 |
ゲートウェイ | 192.168.192.2 |
DNSサーバ | 192.168.192.2 |
となっていた。末尾2がVMWareのNATデバイスである。インターネットへのpingも通ったし、webも見れた。
さて、編集 ==> 仮想ネットワークの設定 としてNATタブに行き、NATサービスを落としてみた。この時、ゲストでの ipconfig /allの表示に変化は無いが、インターネットへのpingに応答は無かった。ホストのVMnet8 192.168.192.1 へのpingは通った。ホストからゲストへのpingも通った。
珍しく完璧に予想通りの結果となり、満足。
まずは仮想ネットワークアダプタを作らなくてはならない。「仮想ネットワークの設定」からホスト仮想アダプタのタブに行き、VMnet2を追加して適用を押した。確かにアダプタは加わった。
NATタブに行き、VMnet2を選択し、適用を押した。そしてホスト仮想ネットワークの割当てタブに行き、「>」ボタンからサブネットでIPアドレスとマスクを設定した。それからまたNATタブに戻ってちょっといじって、適用を押したら「仮想ネットワーク構成を更新中にエラーが発生しました。エラーコード 0」とか言われた。よくわからんが、DHCPとNATを落としてリトライしたらうまくいった。この後も、NATタブで色々いじったが、「適用」する際に先のエラーがよく出た。
で、ゲストのイーサネットコントローラをいじろうとしたが、NATの部分のラジオボタンがグレーアウトされてしまっていた。これはVMnet8をクビにしてしまったためだろう。カスタムを選び、VMnet2を選択。
いじってる間に、VMnet2のゲートウェイのアドレスは172.23.0.2に落ち着いた。これを踏まえ、ゲストOSを以下のように手動で設定した。DHCPサーバは不要なので、既に無効にしてある。
IPアドレス | 172.23.0.3 |
ゲートウェイ | 172.23.0.2 |
DNSサーバ | 172.23.0.2 |
そしたら、ゲストからインターネットにアクセスできた!NATデバイスを落とすとちゃんと死ぬし、アクセスした際のIPアドレスも確かにホストのものになっており、ちゃんとアドレス変換されていることが窺える。また、NATが無くてもホストときちんと通信できている。
またまた予想外にバッチリ予想通りいってしまった。この幸運の皺寄せが実生活に襲ってくると思うとドキドキ。
VMWareのDHCPサーバ
仮想マシンは、ホストの物理ドライブをそのまま認識できるが、HDD上のイメージファイルをも使える。こちらの方が速度も早いし入れ替えの手間もないのでgood。イメージ自体はddコマンドで簡単に作れる。
Windows2000あたりからCDブートという概念?ができてインストールの作業が随分楽になったが、それより前のWindowsのインストールには基本的にDOS起動ディスクが必要となる。
このあたりからCDブートという概念?ができたから、起動ディスクの役割やサポートは縮小される。 だがセットアップ起動ディスクなる起動ディスクの作成がサポートされている。2000の場合、\bootdisk\makeboot.exeから作れる(4枚)。XPはよく知らないが、以下からイメージが取得できるようである。恐らく6枚のフロッピーが必要。
ただ、これらは2000及びXPのセットアップのためのディスクなので、これらで起動して9x系のセットアップをすることはできない気もする(試してない)。
2000のCDがあれば、セットアップ用ではない起動ディスクも作成できる(参考:http://homepage2.nifty.com/winfaq/w2k/boot.html#952)。(CD)\VALUEADD\3RDPARTY\CA_ANTIV\MAKEDISK.BAT からウィルスチェック用の起動ディスクが作れるのである。起動時のチェックはこの目的だと不要なので、適宜Autoexec.batを編集すると良い。
起動ディスクでCDのサポート付きでブート ==> format やら fdisk やら ==> セットアップ
が一般的な流れである。起動ディスクは、製品CDに付属していたり、インストール中に作成したり、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」から作成することによって手元に存在するはずである。win98の起動ディスクからwin95のインストールも可能のようだ。
が、CDはあるものの、フロッピーの方は紛失したり腐ったり(私のものは、98のものは生きていたが95は腐っていた)で、かつ身近に9x系が稼働するマシンが無かったりなどという場合もある。色々と考えてみたものの、こういう状況においては9x系のインストールはなかなか難しそうである。
Windows 2000/XPが稼働しているならこれらのセットアップ起動ディスクは作れるが、これらはDOS起動ディスクっぽく見えるものの、中をのぞいてみると見慣れぬファイルばかりで、AUTOEXEC.BATやらCONFIG.SYSやらいつものメンバーはいない。2000ならウィルスチェック用のDOS起動ディスクは作れるものの、この中にツールは入っていない。頑張ってWin98のCDからformat.com(WIN98\WIN98_29.CAB)、fdisk.exe、mscdex.exe(BASE5.CAB)を見つけて入れてコピーはしてみたものの、実行しようとすると「MS-DOSのバージョンが違います」とつっぱねられてしまった。
Windows 95で作成した起動ディスクにはCD-ROMドライブのサポートが含まれていない(確かCD-ROMドライブ自体必要なデバイスではなかったはず)。使うための手順を以下にメモる。というより殆どDOSでCD-ROMを使う方法というすばらしい文書の抜粋である。
こうして起動ディスクにCD-ROMのサポートが加わるので、これで起動するとWindows 95のCDが認識でき、インストールの作業が開始できる。しかし私の環境(VMWare Server beta)だと、インストール中に促される再起動をそのまま行ってHDDブートすると、CD-ROMが認識されず、インストールの続きがつまずく。あらかじめCD-ROMの内容を全てHDDに退避すべきだったかなあと思いつつも、以下の様にすれば無事にインストール作業を続行することができた。
echo DEVICE=C:\WINDOWS\MTMCDAI.SYS /D:MTMIDE01 >> C:\CONFIG.SYS echo C:\WINDOWS\MSCDEX.EXE /D:MTMIDE01 /M:10 >> C:\AUTOEXEC.BAT